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今回の記事は、体全体についての記事です。
体全体の動的平衡という考えとその考えから三石巌先生の理論をいろいろ考えてみようということです。
個別状況について知りたいかたや体全体の小目次はこちらです。
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このサイト全体の目次はこちら。
6.体全体の話、脳と脊髄と神経の話、たんぱく質重視、脂質重視。三石理論について。
7.体全体の話、動的平衡という考え方。動的平衡の観点からの三石理論の解釈。
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8.体全体の話、DNA、RNAによるたんぱく質作成について、水溶性ビタミン、脂溶性ビタミン、ミネラルの役割と立場の違いとリスクと効果
9.うつ病のひと、PTSD、フラッシュバック、自律神経失調症の人むけの全体の方向性の話
10.うつ病の人むけ(うつ病はなおりにくい)対策、(ビタミン、ミネラル、薬草ハーブ、脂質)短期と長期対策。
10-2.うつ病の個別対策抜粋版 - hopeforlocalpeopleinjapan’s blog
11.PTSDフラッシュバックに困っている人対策(ビタミン、ミネラル、薬草ハーブ、脂質)短期と長期対策。
12-1. 立ち上がれない自律神経失調症の人向けの対策(ビタミン、ミネラル、薬草ハーブ、脂質)短期と長期対策。
12-2.お風呂にはいれない対策、身体調整機能の話し、カンナビノイド欠乏症の話。
13.うつ、フラッシュバック、自律神経失調症の背景の脳内重金属の話し。脳内重金属のデトックスとアルツハイマー、発達障害のデトックス向け。
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-本題-
-三石理論ざっくりと-
三石理論というのをざっと説明しましょう。(あらあらで申し訳ないです。)
何個かの重要なパーツに分かれています。
1.体はたんぱく質で出来ていて、DNAという設計図にしたがって、人間はたんぱく質をつくっている。そのたんぱく質の材料はアミノ酸でしっかりととらないといけない。
しっかりと、必須アミノ酸を充分な量をとらないといけないです、ということ。
2.たんぱく質をつくるときに、その作成作業を手伝い効率化するのは、主酵素である、その主酵素はたんぱく質で出来ている。また、主酵素をたすけるのが、補酵素でそれがビタミン、ミネラルである。
補酵素は、主酵素と合体して働くのだが、合体がうまくいかなくて、必要なビタミン量は人によって、10-100倍ことなる。
合体がうまくいくかは、確率的親和性と考えられる。
3.確率的親和性は、それぞれのたんぱく質合成作業ごとに、個々人によって異なる。
そのため、あるひとは、ビタミンが少なくていいけど、ある人は多くのビタミンが必要になる。
4.癌になるには、20年間かかる。癌細胞は活性酸素でうまれるので、坑酸化物質をしっかりととることが大切。
と、このような説得力のある、メカニズム、機序です。
-動的平衡とは-
動的平衡は、福岡伸一先生がとてもわかりやすいです。
動的平衡、ホメオスタシスとは、人間や動物の体が、一定を保とうとする仕組みのことです。
私たち人間はどこにいっても、36.5の体温です。そこらへんをキープします。これが動的平衡の一例です。
なので、逆にいうと、一度なにか体調が悪い状態になってしまうと、その状態でもキープしようとしてしまいます。
一度太るとやせにくいのと同じです。
その状態をキープしようとします。
-三石理論と動的平衡-
先ほどの三石理論の四つに、動的平衡がどのように関わるのかということを説明します。
例として、体の調子が悪い人をあげます。
体の調子が悪い人は、わるいまま、なんとか体ががんばってくれています。
三石理論の必要ビタミンは人によってことなるのに、なんとか体ががんばってくれるのです。
その状態を動かし、健康な状態に持っていくには、かなりの栄養素の投入が必要です。
自然界ではよくあることで、シグモイド曲線といいます。
(シグモイド曲線の図)
動的平衡の考え方の観点から三石理論を説明すると、栄養ビタミンが足りていない人がずっと、その状態です。その状態を動かすには、相当優良なたんぱく質と充分なビタミン、ミネラルが必要となります。
動的平衡を動かしたら、ビタミンやたんぱく質はキープでいいのです。でもキープするのが難しいという問題もあります。
(この話は、ビタミンB群欠乏症の治療ではメジャーな話で、欠乏した人に与えるビタミンB群治療薬は、日常の推奨量であるビタミン量の1000倍ということもあります。)
なので、体に悪影響が少ないであろう水溶性のビタミンが使いやすいという話になります。
また、動的平衡をうごかすための量は、食事ではつくれないので、サプリメントが必要となります。
問題は、動的平衡で体が変化して、細胞やたんぱく質を作りすぎてしまうことです。
細胞はほとんどがたんぱく質で出来ています。
癌細胞もたんぱく質でできています。そのため、完全にはわかっていませんが、三石理論だと、癌が促進されるのではないか、という考えになります。そのため、海外の研究では、癌と大量のビタミンという観点で研究されています。
それに対しての、対抗策ももっているのが、三石理論のすばらしいところです。
癌はそもそも、活性酸素がおおきな要素なので、それをとりのぞきましょうという考えです。
そのため、坑酸化物質、坑酸化の効果のある、ビタミンをしっかりと三石先生進めています。
三石理論の一部だけを取り入れると、動的平衡が動いて、その後がうまくいかないことが充分考えられます。三石先生の考えや三石先生の考えをしっかりと引き継ぎ、さらに発展させていらっしゃる藤川先生の理論をとりいれると、最後までまるまる従わないとデメリットがでてくるかもしれないという話でした。
三石先生や藤川先生のメカニズムはとても、わかりやすく説得力があり、発信力もあります。そして、動的平衡をうごかすので、実際にいい効果もわるい効果も出るメカニズムです。これほど大きな変化自体に疲れる人もいると思います。もちろん、メカニズム、理論は仮説なので、あてはまらず、まったく変わらない人もいると思います。仮設とはそのようなものです。
-まとめ-
三石理論をとりいれるなら、いい効果も悪い効果もでるメカニズムなので、しっかり、坑酸化までしないといけないかと思います。動的平衡の考え方をいれると、三石先生や藤川先生の考えがすっきりと説明できます。最も三石先生や藤川先生はご理解していて、つたえてくれていますけど、なかなか普通の人はつかれているし、読み取れにくいという面もあるかと思います。
2021/2/2 16:30執筆 2021/4/7 13:00更新